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ブルー・エンジェル


《 第1章 リアラ 》


「ぎえええぃ…っ!」
「少しは静かにしたら? 男でしょう?」
 若い男の悲鳴と、落ちつきのある少女の声が夕暮れ時のバー〈アックス〉から聞こえてきた。
「そんなこと言ったって、ぐわああぁっ!」
(何でこんなことになったんだろ?)
 後ろから聞こえてくる男の悲鳴を背で受けながら、銀髪ショートヘアーの客がカウンターで水割りをあおっていると、若いマスターが声をかけてきた。
「セーナも手当してもらったらどうだ?」
 セーナと呼ばれた人物は、ふと顔を上げて真紅の髪と瞳を持つマスターを見てから、自分と同じ顔をもつもうひとりの顔を思い浮かべた。
(あたしは、リアラなんだけどね……別にいいけど)
「いや」
 リアラは感情を表さない声でそう言うと、静かに立ちあがった。
(マスターって柄でもなさそうなのに、よく一年も続けている…)
 カウンターの中でグラスを洗い場の水に、ポイッと放りこんでいる二十代前半のアウトロー風のマスターを横目に、リアラは飲み代をカウンターの上に置くと軽く手を振った。
「帰るよ、あとは頼む」
 店を出たリアラは、家路をたどりながら数時間前の出来事を思い返し始めた。

 リアラ・フェロォ。十八歳。女。肉親に双子の兄を持つ。身長百七十八センチ。銀髪の前髪がダークブルーの右目を覆っている。職業は通訳。そして宇宙的に有名になりつつある殺し屋ブルー・エンジェル。
 そのリアラが、今回の標的としてつけ狙うことになったアトス・レインの身辺調査を行っていたのは、昼すぎのことだった。
 アトス暗殺の依頼資料には、犯行内容としてここ半年間にシティでおきた数十軒の強盗、婦女暴行がアトスのしわざだということが記されていた。
(でも…こいつ銀河系企業でも屈指の、レスター・コンツェルンの平社員のはずだが……)
 昼間から市街をフラフラ遊んでいるアトスを尾行しながら、リアラはいぶかしげに思った。
 調査が一週間経ち、二週間が過ぎようとしていたが、一向に動く気配は見られなかった。いいかげん煮詰まりかけていたある日、リアラはアクションを起こすことにした。
(いっちょカマでもかけてやるか)
 大通りに面したビルの一角で、壁によりかかってハンバーガーを食べているアトスに、雑踏を利用してリアラが歩みよろうとした時、何かが突然視界の下をかすめた。
 どしん!
「キャア!」
(キャア?)
 リアラの体に、正面から体当りをしたものが叫んだ。
「ごめんね」
 見降ろすと、長い金髪をふたつに分けて結わえている愛らしい少女の顔があった。リアラは歩きだしたアトスを目の端で追いながら、タイミングを失ったことを感じた。
「ああ、大丈夫かい?」
「大丈夫じゃないけど……大丈夫よ 」
 リアラの思いとはうらはらに、少女の大きな碧い瞳はキラキラと嬉しそうに輝いている。
「ウフ  背高いのね」
「? まあ…」
 語尾のハート・マークを聞き流しながら、この星の住人ではなさそうだなと女の子の顔立ちを見て推測していると、やがて少女を後を追うようにして帽子をかぶった少年が駆けてきた。一緒にいるリアラを見ると、行儀よくペコリとおじぎをする。
「ルアシ、どうしたんだい?」
 優しげな面差しの少年が首をかしげて、嬉しそうに笑っている少女をのぞき込む。
「走ってたらつまずいて、ぶつかちゃったの。転んじゃうところだった。ね、ラグの方は見つかったぁ?」
「ぜーんぜん、影も形も見つからない。まあ、『あいつのことだから大丈夫だろうって』リーダーは言ってるけどね。で、そのリーダーが呼んでるよ」
 話の内容から、どうやら人捜しをしているらしいのがわかる。
「そっか……じゃ行こ、ラグ」
 ルアシと呼ばれた少女は、ラグのほうに二、三歩歩み寄ってから、くるりとリアラの方に向き直った。
「本当にごめんね 」
 愛らしく片目を閉じて見せるルアシにリアラが無言でうなずくと、ラグが意外なセリフを投げかけた。
「じゃあ、僕はありがとうって言うよ、ルアシが怪我しなかったのはお姉さんのおかげだね」
「え?」
 リアラは息を呑んだ。
「男の人だったらラッキーだったのになぁ。カッコイイのに残念。バイバイ 」
 ふたりの少年少女が駆け去るのをリアラは、ただぼう然と眺めていた。
(何で…女だとわかったんだ? 今まで、今まで初対面でわかった奴はいなかったのに)
 心の中で、ぐったりと頭をかかえて苦悩していると、どこからともなく歓声が飛んできた。
「喧嘩だぁ!!」
「喧嘩だってよぉ!!」
 リアラの体が反射的に声のする方へ走り出す。
(ほとんど条件反射だな……。アトスの調査はあとまわしにするか!)
「どっちの方だ?」
 同じように走っている男たちに叫ぶ。
「裏通りの酒場通りだとよ!」
 その声に、前にいる人波を流れるように追い抜きながら裏通りへと滑り込む。
「やってるな…」
 ダークブルーの瞳が嬉しそうに光った。
 リアラは野次馬がごったがえしになっている人だかりを強引に突き抜け、列の最前線に飛び出した。問題の店はありきたりな大衆居酒屋だが、昼間でもタチの悪いゴロツキがいる一角だ。中からは男たちの喚声と物が壊れる音が派手に聞こえてくる。
 この通りでは昼夜問わず、喧嘩は珍しくないが、暇を持て余している人間が多いだけに野次馬は絶えることがない。
 リアラが聞き覚えのある声に目を細めたとき、店の中から殺気立った男たちが、ばらばらと飛び出して来た。
 最初に逃げるように飛び出してきた男を見て、リアラはニヤリと笑った。
(やはりアトスか!)
 あとの三人の男は、人の壁を前に逃げられないで立ち往生しているアトスを見つけて、ニヤニヤしながらとり囲んでいく。
「人の足を踏みつけてただ逃げは卑怯ってもんじゃないか。なぁ、兄ちゃん!」
「違うって言ってるだろ。人違いだ!」
「ぐだぐだ言うな!!」
 男達のうちで1番背が低く、やけに色の白い女顔の男が、フットワークも軽くアトスの前に踊り出た。
「こんな奴はボクがやる。兄貴の手をわずらわす必要はないさ」
 リアラは期せずして、アトスの力量を見る機会に恵まれほくそ笑んだが、一方で、こんな短時間の間に喧嘩に巻き込まれる不器用さに半ば呆れてもいた。(とにかく、アトス……お手並拝見といくか)
「ヒュー」
 女顔は自らアトスの顔をめがけて唐突に右腕を追き出した。誰もが顔面に食い込んだパンチを予想したが、アトスの顔は沈み、がらあきになっている女顔の腹部めがけて両足を蹴り上げていた。
 歓声が上がる。
 ふっ跳ばされた女顔は一瞬何が起こったのかわからない顔をしていたが、すぐに状況を判断した。さきほどまでの笑い顔が消え、真顔に変わる。
「野郎、手かげんしていればいい気になりやがって!」
 女顔は、体を低くすると、片手を地につけ思いっきり足をのばしアトスのむこうずねをなぎ払った。アトスはもんどりうって倒れ、その上に女顔がすばやく飛び込んで、二、三発殴った。が、体格的に見てもアトスのほうがひと回り勝っている。
 アトスは女顔の腕をぐっとつかむと体からひきはがそうとありったけの力を出した。
 女顔は跳びのこうとしたが、予想以上の握力のためか片腕はつかまれたまま引きはがすことができない。
 アトスが再度腹に膝蹴りをくらわす。と、女顔は恐怖心を覚えたのか真っ青になり、成り行きを見守っていた仲間に助けを求めた。
「野郎!!」
 助けに出たのは、ボクサー並の体格を持つごつい男だった。
「離しやがれ!」
 女顔にストレートをくらわせようと伸ばしたアトスの手が、助けに出たボクサーまがいの男の胸にぶち当たる
「ぐ…」
 男の顔がみるみるうちに真っ赤になり、驚いているアトスの胸ぐらをつかみ上げると左頬にパンチをくらわした。
 アトスの口の端が切れて血がしたたる。
「人違いだって、言ってる…のに!」
 アトスは何を思ったのか、いきなり自分をつかみ上げている男の左手に思いっきりかみついた。
「ぐわあぁ!!」
 男が余った片手で顔をおさえると、悲鳴を上げた。 どっと歓声が上がる。アトスの反撃ぶりに野次馬が好感を持ったのだ。
 しかし、男もそのままではいなかった。顔を覆っていた手で思いっきりアトスの後頭部を殴り付けた。アトスの体がぐにゃりと地面にくずれ落ちる。男が左足でアトスの顔をグリグリと踏みつけた。
「人をコケにしやがるからよ」
 男は歯形の付いた左手をうらめしそうに見つめながら、いやらしい笑いを浮かべてアトスを見降ろした。と、気を失っているはずのアトスの足がふいに動き、男の股ぐらめがけて蹴り上げられた。
 リアラが思わず口笛を吹く。
(足が強いな…。だが…)
 男は声にならない声を上げて、ヒィヒィ跳び上がった。
 アトスがゼイゼイと肩で息をしながら足元もおぼつかなげに立ち上がる。
「すまない、ルール違反だった」
 片手で口もとの血を拭いながら、疲れた顔に笑いを浮かべる。
 野次馬は跳び上がっている男には笑いを、アトスには歓声を送っていたが、その声が急にぴたりと止んだ。
(まだひとり残ってたな)
 リアラは最後のひとりの男を見た。男はボクサーまがいの男とほぼ同格の体付きだったが、頬にキズのあるスゴ味のある人物だ。
(かなりの腕っ節も強そうだ…。こいつひとり倒すとくれば、かなりの無理があるな。特にふたりを相手にしたあとだ…アトスに勝ち目はなし…だな)
「よう、坊主。見かけによらず骨があるじゃないか。今度はパパが相手になってやろう」
 言葉とは裏腹の残忍な目をしながら男はゆっくりとアトスに歩み寄ると、前触れもなく顔面に強烈な右ストレートを叩き込んだ。アトスの体が三メートルばかり吹っ飛ぶ。
「おやおや、坊ずはそんなに地面と仲良しなのかい」
 男は、息も絶え絶えにあお向きに倒れているアトスにゆっくりと歩み寄り、顔をのぞき込んだ。
「いや、それともおねむの時間かな」
「ぐうっ…!」
 男の右足がアトスの横腹に手加減なく二度三度と際限なく蹴り込まれた。アトスは声を出す気力もない。血を吐きながらただ、男のなすがままになっていた。男はそれを楽しんでいるように、恍惚の表情を浮かべながらアトスの体に鋭い蹴りを打ち込み続けている。
 リアラの目がスッと細まる。
(こいつ…殺す気だ…)
 そう思うか思わないかのうちにリアラの体が前へ進み出ていた。
 背を向けている男に音もなく近づくと。肩を指でとんとんとたたく。
「なんだ? てめえは?」
 振り向く男にリアラは笑いかけた。
「今度は俺が相手だよ! パパ!!」
 景気のいい声と同時に男の顔面にストレートを叩き込む。男が二・三歩ふらついてあとずさった。
 野次馬が歓声を上げる。
「貴様……まだ仲間がいたのか……」
 男は多少ショックをうけたのか真顔になった。が、リアラは間髪を入れずに男の顔に強烈なまわし蹴りをくらわせた。
 男が顔を手でおさえた所へ、更に右ストレートを与える。
 今度は手でガードしていたので多少威力は減少されたものの、男はたて続け繰り出されるに顔面への攻撃をかわすだけで手いっぱいになり始めていた。しかも、顔を隠していても頭に蹴りを入れられる。 リアラは決してボディは狙わなかった。顔、頭と休む間もなく攻撃する。
 おまけにリアラの動きは不規則なリズムでの出ては引く形なので、男の方はなかなかリアラを捕らえることが出来ない。
 最後はリアラの、『野次馬向け、サービス心満載の蹴り』をまともに顔面で受け、もんどりうって男は倒れた。
 野次馬が大歓声を上げた。
「おい」
 リアラは店の前で半ば呆然自失状態でつっ立っている、女顔とボクサーまがいの男をジロリと見た。
「死んじゃあいないから安心しろ。それと、これにこりたらこの街でバカなことはよすんだな」
「………」
「それとも、俺にまだ何か用事があるかな?」
「な、ない!」
 リアラの瞳が反抗を許さない、冷たい瞳を光らせたのを見て、ふたりはこの正体不明の人物の姿に、なぜか血の引くような恐怖をつきつけられたのだ。
 女顔がヒステリックに叫び、仲間のもとに駆け寄る姿に背を向けると、リアラは地面でのびているアトスの左腕を自分の肩に回して、かつぎ上げた。
 沸き上がる歓声と野次馬が近寄るスキを与えず、リアラは群衆をすり抜ける。
 そして、裏通りの人気のないビルとビルの間の路地まで半ば、アトスを引きずるようにしてたどりつき、アトスの体を路上に横たえた。
「待って…」
 立ち去ろうとしたリアラに、後ろから声がかかる。
「気がついたのか」
 振り返るリアラを、片目だけ開けて見つめながらアトスは言った。どうやら、もう一方は腫れてしまっているらしかった。
「あ…りが…とう…、助け…て…くれ…て…」
「俺はケンカが好きなだけだよ」
 一瞥しただけで去ろうとするリアラを見て、アトスが慌てて上半身を起こそうとし、悲鳴を上げた。
 リアラが呆れた顔をして戻ってくる。
「喧嘩ん時は一言も叫ばなかっただろうに、それぐらい我慢しろよ」
「痛いもんは、痛い!」
(!)
 リアラは、叫んでいるアトスをひっつかむと、ビルの壁にアトスを庇うようにして身を伏せた。
 チューン!! チューン!! チューン!!
 たて続けに三発。今の今までリアラ達のいた位置に正確に銃弾でえぐりとられた跡があった。
「な…何ですか!?」
 リアラの下敷になっているアトスが、恐る恐る顔を上げる。
(あたしのいた位置にふたつ…)
「あんたはここで眠っていろ!」
 リアラは突然立ち上がると路地の中央に飛び出した。
「あ!? 危険だ!」
 アトスが我を忘れて足を引きずりながら、リアラのあとをついて来た。
 リアラは舌を鳴らした。
「あんたは引っ込んでろ!!」
「そんなこと言ったって……危険じゃ…」
 チューン!
 リアラの足元がはじかれた。
(狙いはあたしか…)
「だ…、大丈夫ですか!」
 リアラに押し戻されて、壁ぎわに身をひそめたアトスが気弱な顔をする。
「ケガ人はすっ込んでろ! 邪魔だ!」
 ぶん殴って気絶させてやろうかと、リアラが右手にこぶしを作る。
「でも…!」
 両手でリアラの鉄槌を避けようと、体を沈ませたアトスの目がビルの屋上の反射光をとらえた。
「来る!」
「え?」
 リアラが動くよりも早く、アトスがリアラをつきとばした。
 チューン!! チューン!!
「ぐ…」
 その場にうずくまるアトスをビルの隙間に抱え逃げ込むと、アトスは左足を押さえたまま歯を食いしばっている。
「大丈夫か?!」
 言いあいで気が散ったとはいえ、自分の獲物に助けられたという不名誉に、リアラは内心舌打ちをした。
「これで借りは返せたと思うんだけど……足が…」
「アホ野郎が!」
 通りの方から数人のかけてくる足音が聞こえてきた。
 警官の名を呼んでいるところから見て、さきほどまでいた野次馬の残りが、銃声を聞きつけて来たようだ。
「うるさいのは、ゴメンだな」
 リアラはアトスの足に簡単な止血を施すと、腰に手をまわし体を起こさせた。
「少し痛いだろうが我慢しろ、叫ぶなよ」
「………」
 歯を食いしばってうなずくアトスを横目で見ながら、リアラは路地の角に向かって早足で歩きだした。
(この近くで安全な場所は…と、あ、アックスがあるな。あそこなら……今の時間帯でも大丈夫だろう)
 リアラはさいの目錠の小道を幾つかやり過ごし、裏通りを一本はずれた店の前で足をとめた。人の追って来る気配はすでになかった。
 バー〈アックス〉と店名の入った斧型の木板が入り口の脇につり下げられている、木の匂いがして来そうな造りの、小さな店の前でリアラは足を止めた。
 店の中の様子を伺いながら静かにドアを押す。
 客はひとりだけだった。しかもまだ小さな女の子が、カウンターの席に座っている。
「よう、セーナ早いな…ン? そっちのお客どうしたんだ?」
 アックスのマスター、通称カイザーが、セリフとは裏腹の楽しげな顔で声をかけてくる。
 カウンターの少女がちらとリアラ達を見た。年のころは十二、三歳の少女のようだ。
「運悪く道で拾ったんだ。手当するからアルコール、一番安いのでいいからくれ」
(常連客の来る時刻より早くて、助かったな…)
 リアラはため息をつくと、アトスを店の奥のソファに横たえさせた。
「どこケガしたの?」
 いつの間に来たのか、さっきまでカウンターに座っていた少女が、リアラの後ろから声をかけた。
「ちょっと見せて」
 するりとリアラの脇を抜けると、アトスの左足のスラックスを、持っていたナイフでいきなり切り裂きはじめる。
「あ…おい」
 少女の手慣れたすばやい動作に口を出せぬまま、リアラとアトスは互いにその少女を見つめていた。
「お兄さん、上着抜いで」
「え?」
 少女はアトスに有無を言わせぬ調子で、上着をはぎとる。
「打撲傷、切傷、すり傷、くわえて右足に撃ち込まれた弾丸一個」
 リアラの警戒する視線を知ってか知らずか、少女はカウンターの椅子に置いてあった旅行用のカバンを持って来ると、テーブルの上に静かに置いた。
「アミーちゃん、何やってるんだい?」
 奥の戸棚から、かなり古そうなアルコールをさがして持ってきたカイザーが、おもしろくもないものを見るように、ソファに横たわっているアトスを見降ろす。
「治療するの」
 アミーと呼ばれたその女の子はニコッ…いやニッと笑いながらカバンを開いた。
「治療?」
 その場の三人が同時に合唱する。
「ア、アミーちゃん?まさか…」
 アミーのカバンから次々と出てくる医療用具を指さしながら、カイザーが絶句した。
 アミーはその言葉に顔を上げて答えた。
「そう、私、医者よ」

(2章に続く)



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