ウイルド・コンパニーについての作者添え書き
この小説は、ホームページのタイトルにもしてしまったくらい、自分にとって、とてもとても大切な物語です。
中学3年生の時、受験勉強の息抜きのように初めて書いたのがこの小説でした。
それまでは、学校の夏休みの宿題の創作文さえ大大大の苦手で友人に「読書感想文は書くから、創作文はよろしく」と取引をしたほど、その中学生の自分が、友人の描いた1枚のイラストをきっかけに、クラスメイト達をモデルにノートに書き始めたのがユウ達誕生のはじまりでした。
そして、〈終わり〉の言葉が3冊目のノートに書き込まれたのは、高校3年生の時。
やがて、この小説を他の人にも読んでほしくなって入会したのが、当時の「某・創作グループ」という同人誌。
「ウイルド・コンパニー」第1章が当時のペンネーム「風間弘」の名で掲載されたのは、1984年12月31日発行のVOL.8。
そして、最終話第5章は、1986年10月30日発行のVOL.12。
「ウイルド・コンパニー」のタイトルは、英語の成績が「超悪」「超苦手」を後々思い知らされた、痛恨の一撃の痕跡です。
うすうす気づいているでしょうが、本当の英語読みにすると「ワイルド・カンパニー」です。
いいわけをひとつすると、当時、家にあった国語辞書が原因。その辞書は語句と意味。そしてその下に英単語とカタカナの発音が書いてあったわけです。
それをそのまま引用した結果...。
でも、今読み返すと、めちゃ怪しい辞書です。「杏子」を引くとアプリコットがエーブリコットって書いてあるし(笑)
まあ、そんな辞書を頼りに、「元気な仲間」という意味の英語タイトルにしようと、選んだのがこの単語。
(オイオイ、中学生で学んでるだろーが、と一人でつっこんでみる)
「ウィル・コン」の略称名で仲間内にはすっかり定着しまっているこのタイトルだけに、いくら大間違いの代物であっても、恥の書き残しの記念としてずーっとお付き合いしていこうと思っています。
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