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  ★今まで見てきた映画の批評・感想など、自分なりの正直な気持ちを綴っていきたいと思います。   
   最近見たものから過去のものまで、ランダムに増やしていきます。

   

モンテ・クリスト(2002年・イギリス/アイルランド)       〔監〕ケビン・レイノルズ
★ジム・カヴィーゼル
★ガイ・ピアース
 ★★★
アレクサンドル・デュマ原作の「モンテ・クリスト伯」〜巌窟王〜は全7巻。
これを2時間にまとめるのはさすがに最初から無理だとわかっていたので、ある意味、原作から作り出された別物と理解して見ました。

でも、面白かったし、ある意味良い意味で裏切られた感じ。
原作ファンだと、どうしても原作を背景に物語をたどっていくから、ダンテスの苦悩や、周辺人物の設定変更、ラストに向けて、徐々にわかっていく真実への衝撃感が、割と序盤で明かされる為、ちょっと驚き。
謎解き感のなさ、恩人を救う部分の痛快さのなさ、冷酷に徹しようとしてもにじむ本来の性格の表現の乏しさ、あわただしい結末と、おそらく原作が最も訴えたかった復讐に関するテーマや哲学性がほとんどないことに戸惑いを禁じ得ない部分はあると思う。

でも、原作を知らない人ならば、きっと痛快時代劇っぽくて、それはそれで楽しめると思うし、これをきっかけに原作を読んでもらえたら、その奥深さに感動を覚えると思う。

本当は、ドラマ版DVDを見たいんだよね。

 
ブロークンダウン・パレス(1999年・アメリカ)       〔監〕ジョナサン・カプラン
★クレア・デーンズ
★ケイト・ベッキンセール
 ★★★
卒業旅行でタイを訪れた高校生の幼馴染の少女達が、旅先で知り合ったオーストラリア青年との出会いをきっかけに、身に覚えのない麻薬密輸の罪で捕らえられる。
タイで実際に起きているという外国人を巻き込んだ麻薬密輸のトラブルと無実の罪で投獄された人々の話をもとに描かれた社会派サスペンス。

予告を見てからずっと気になっていて、やっと見ました。
ドキュメントで見たこともあるけれど、微笑みの国タイの裏社会は想像を絶する恐ろしさがうごめいている様子。
売人を見逃すために何も知らない観光客が突然罠にはめられて有罪にさせられる様子、、供述書を作り変える手口、証拠隠滅、劣悪な刑務所は気分が悪くなる。
(日本の刑務所の住み心地はとてもいいと外国人受刑者が言うのもごもっとも)
だから海外旅行には行きたくないんだよね〜。
こんな時に、誰か助けてくれないかと切実に思うところに謎の弁護士(ビル・プルマン)が登場。
決してハッピーエンドではないけれど、教訓と、自戒と、友情と、描かれていく信頼の絆に胸が熱くなる話です。

 
日本沈没 (2006年・日本)       〔監〕樋口真嗣
★草g剛
★柴咲コウ
 ★★★★

小松左京原作の同名小説を映画化(リメイク)

印象としては、「ジュラシック・パーク」。
樋口監督の意向で精神的恐怖をあおるものではなく作られている……ようなことが雑誌などにもありましたので、安心して鑑賞出来ます。
特撮のすごさは、作り物には見えず、感動!!
破壊シーンを美しいと感じる自分が怖いけど。
その感じが二度映画館に足を運んだ「ジュラシック・パーク」をほうふつとさせます。
ストーリーも、出演者も、満足満足。
専門家とかは辛口も多いようですが、「日本破壊」を「家族で見られる娯楽作品」に仕上げたのだから、ファミリー向け娯楽映画としてはこれが限界のような気もします。
「ジュラシック・パーク」は、テレビで見て「うわっ、ちゃっちーい。いかにも作り物に見える」とがっかりした経験もあるので、パニックものとか、破壊物でドキドキハラハラしたいなら、やっぱり音響も楽しめる、映画館に限ります。

 
ハウルの動く城(2004年・日本)       〔監〕宮崎駿
声★倍賞千恵子
  ★木村拓哉
 ★★★

帽子屋の娘ソフィーは、「荒地の魔女」に呪いをかけられて老女にされてしまう。家を出て行くあてもなく荒野を放浪するたソフィーは、恐ろしい魔法使いと噂に聞くハウルの巨大な動く城に遭遇する。

映画館では見ていなかったので、どんなもんかなぁ...と思って見たら面白かったです。
いろいろなメッセージが、様々な対比の中に込められていて、やはり上手いなぁと思います。
キムタクの声もなかなか良かったし、倍賞千恵子の声も最初は「?」な感じだったけど、すぐに馴染んで問題なし。
全体的に、子供向けというよりやや大人向けなのかなという印象。
でも、作品に込められたメッセージは子供達に受け止めて欲しい。
10年毎に見直すと、いろいろな発見が楽しめる作品のような気がする。

 
ダ・ビンチ・コード(2006年・アメリカ)       〔監〕ロン・ハワード
★トム・ハンクス
★オードレイ・トトゥ
 ★★

ダン・ブラウン原作の同名小説を映画化。
ある日、ルーヴル美術館の館長が殺されるところからストーリーが始まる。その死体の周りには不可解な暗号。暗号の中に、その日館長が会う予定だったハーバード大学のラングドンの名前があったことから、犯人として容疑を疑いを掛けられたラングドンは、そこに現れた館長の孫娘で暗号解読者のソフィーと共に、警察に追われながら暗号解読の謎に挑む。

テレビの2時間特番関係はいろいろ見ていたので内容はおおよそ検討がついていたものの、やっぱり気になったというのが、見ようと思った正直な動機。
感想としては「なるほどね」といった落ち着いたもの。
謎解き関係はわかっていて楽しめたし、考えていなかった人物とあるアイテムの謎が出てきた時に、そのアイテムを当てられた自分が嬉しかった。
うーん、そう考えるといろいろ楽しめるかも。

それでも、内容がテレビ特番の域を超えていなかったのと、「ドキドキ」感がなかったのがいまいち。

 
プロデューサーズ(2005年・アメリカ)       〔監〕スーザン・ストローマン
★ネイサン・レイン
★マシュー・ブロデリック
 ★★

落ち目のプロデューサーと、会計士がとある事情から、絶対に失敗する超最悪のショウをプロートウェイで上演しようとしようと画策する。

見ているうちに、出演者が日本人俳優に見えてきてしまったのが、かなりツボ。

西田敏行
宇梶剛士
高橋英樹
江守徹

妖しすぎる……。

ミュージカルを映画化したので、もちろんミュージカル仕立て。
個人的には映画のややミュージカルは苦手なので、芝居部分は面白かったけれど、歌のシーンが入ると、ブッツリとそれまでの流れが断ち切られてしまうので、感情移入が出来なくなるのが自分的には難点。
「サウンド・オブ・ミュージック」もそんな感じ。
きっと、ミュージカルが合わない体質らしい。

それでも、頑張って最後までなんとか見られたのは、俳優人の演技力かな。
「来る」と、わかっていも、笑ってしまった。

 
ブラザー・フット (2004年・韓国)       〔監〕
★チャン・ドンゴン
★ウォン・ビン
 ★★★

 仲の良い兄弟がある日、突然始まった戦争のために家族と引き離され、戦場に身をおく。
 兄は弟を除隊させるために武勲を上げることに徹し、弟は無謀な兄の戦いとその変貌ぶりに戸惑い、裏切られたに等しい怒りの感情を抱いていく。

 とにかく、「痛い」。
 いや、この感想は、爆発とともに降り注いでくる小石、砂粒、土に対する感想。
 いままで戦争映画というものは何作品か見てきたけれど、目線が兵士たちと一緒でその飛び散る土や小石が顔や全身にぶつかり砂まみれになっていく皮膚の感覚さえも味あわせてくれたのはこの作品がはじめて。

 かっこいい外側から見た爆発シーンはなくて、戦場に身を置くジレンマと、もういいかげんに(戦いが)終わってくれないかという兵士たちと同じやるせない気分にさせられる。
 7割り近く主演俳優なんだか、誰が誰だかわからない土まみれ、泥まみれの顔で続けられるストーリーは、日本にはない徴兵制がしかれている韓国らしい演出なんだろうなと勝手に解釈してみたりする。
 戦場で小奇麗な顔をみせれば「ありえないだろう」と、兵役帰りの大人たちからの大ブーイングに包まれるんだろうなぁと。


 さて、「面白かったか?」と問われたら、「YES」とは言いがたい。
 ある有名人が「覚悟をして見なければいけない作品」と言っていたけれど、まさにそんな感じ。
 TVドラマの「さとうきび畑」の方が伝わってくるものが大きいと思えたのは、やっぱり作り手・受け手が日本人だからなのかな...。
 「シンドラーのリスト」は偉大だと改めて思った。 

 
ラスト・サムライ (2003年・米)       〔監〕
★トム・クルーズ
★渡辺謙
 ★★★

 明治初期の侍が消えていこうという時代に、近代的軍隊を訓練する教官として雇われ日本にやってきたオールグレン(トム)。過去の戦いにおいて心に傷を受け、失意に陥っていた彼が、やがて勝元(渡辺)たちと出会い、その生き様に触れ、大きく心を揺さぶられていく……。

 見終わって、「ああ、トムはサムライになりたかったんだなぁ」と、映画を借りたトムの夢の実現プロモだったんだろうと、素直に思えた。
 もちろん、ハリウッドがこれまでつくった「サムライ」に関する見せ方を考えるなら最上の出来だと思えるし、それは渡辺謙や真田浩之が出ると聞いたあたりで間違いはないだろうと感じた。その予想通り、日本人が「そりゃないだろう」とあきらかに奇妙と感じる場面はなかった(細かいところは突っ込まないという意味)ので、良くここまで描いてくれたとまあ満足。
 スピード感あり、日本の古きよき時代が蘇えってくる感覚あり、「廃刀令」の厳しさ辛さを思い、時代の変遷とともに捨てざるをえない信条を憂いありと、悪くはない。
 時代劇に近いぶんだけ、より要求が増してしまうのか「何かが足りない。でも、それってなんだろう?」と目と眉が寄ってしまう。
 一度見ておくといいかも、と思う。けれど、もう一回見たいとは正直思えない。
 淡々としすぎるのかなぁ? 
 日本人たち俳優は頑張ったけど、脚本がある以上頑張るにしても限界はあるだろうし。
 まぁ、ハリウッド映画にしては、良くここまで頑張ってくれたという点では合格点かな。


黄泉がえり (2003年・東宝)       〔監〕塩田明彦
★草g剛
★竹内結子
 ★★★★★

 何故か気になって観たひさびさの邦画。
 細かい説明不足部分等をもっと書き込んで欲しかった点など、上げればきりがないのだろうけど、それを差っぴいても「映画っていいなぁ」としみじみ感じた。
 タイトル直前の導入部分のシーンから涙腺にジワッとくる場面に上手いと思い、全体的に「劇的に泣かせてやる!」という作り方ではないのがいい。
 主人公や登場人物の心の動きにいつしか感情移入して、ただスクリーンに見入ることが出来たことは幸せなだと思う。
 スタッフロールが流れ終わるまで、席を立つ人がいない映画を観たのは初めての体験。
 見終わった後、時間がたつほどに様々な感情が心を支配する。
 映画の世界の余韻に浸れて、「観てきて良かった」と正直に思える。
 叶わないとわかっている想いを伝えたいといつも思い続けることの心と、その感情をフィードバックさせる主題歌&挿入歌。カリスマ歌手さえやはり切ない思いを持っていることを曲を聴くたび思い出させる。上質な作り手たちにやられてしまった。


ギャング・オブ・ニューヨーク     ★レオナルド・ディカプリオ  ★★

 見終わって思い出したのは「ワイアット・アープ」。
 つまり、日本人があまり知らないアメリカの歴史の話だったか……というところ。
 ディカプリオ演じる主人公の心の動きがどっちつかずに思えて、父親の仇を討ちたいのか、仇に男として惚れてしまったのか、心の葛藤がまるでわからないのがいまいち難点。
 作品にのめりこめなかった。でも、そもそもアメリカ人と日本人の感覚は違うと思うしかないのだろうか……と半ば諦めのように途中で思う。
 上演時間が長いわりには、最後が「漁夫の利」に近い、妙な結末。
 
 『これでいいのか? ハリウッド!!』

模倣犯  (2001年・日)  ★中居正広  ★★★

 スクリーンに踊るチャットの文字。インターネット中継を利用した犯罪。
 ネット世代でなければ、冒頭シーンからついていけなくなりそう。
 それでも気がつけば、過去・現在をさまよう静かで独特な世界観に巻き込まれていく。
 折り返しポイントのシーンでは宣伝CMを見ていなかったことが幸いして「まさか!?」と驚くことが出来た自分が嬉しかった。
 主人公である犯人殺された女性たちとの接点が稀薄で、本当に彼によって殺人が行われたのか、言葉だけの説明では、恐怖感などは沸きにくい。
 もっとも悲しいことにテレビで次から次へと流れていく「小説より奇なり」の現実殺人事件のニュースに馴らされてしまっていると、こんなものなのだろうかと、自分で自分をなっとくさせてしまう部分も否めない。

 ラストは「うーん、どんなもんだろう」と思ったけれど、見終わった後は、あそこにいた主人公はいつもお茶の間で見るアイドルではない、確かにピースだったと感じられる余韻が残ったのもまた事実だった

リメンバー・ミー (00年・韓国)      ★コ・ジテ
★キム・ハヌル
 ★★

 1979年のソウル。古い無線機で通信をしていた女子大生のソウンは、インと名乗る大学生と無線を通じて知り合うが、同じ大学の彼とは約束をしても会ううことが出来ない。
 やがて彼は自分は2000年のソウルに住んでいるのだと話し出すのだが……。
 前半はSFファンタジーとして、なかなか面白いけれど、後半のラストはいかがなものかと少し残念な感が強い。
 「自分だったら、ラストは絶対○○○が実は○○で○○○にしたのに……」と、悔しいような思いで観終わってしまった。
 SFチックな映画なら、意外性のまた裏の裏を仕掛けて、夢と希望満載の意外性をついたラストを演出してほしい。
 それがたとえ悲恋に終わろうと、ハッピーエンドに終わろうと……。
 「謎の答え」がほぼ見え始めた後半中盤から、起承転結の「承」のままで「結」を迎えるのは寂しすぎるし、もったいなさ過ぎる。


美術館の隣りの動物園 (韓国)      〔監〕イ・ジョンヒ
★シム・ウナ
 ★★★★

 新しい部屋の住人チュニと、そんなことも知らずに恋人の部屋と思い込んだまま合鍵で入り込んできた兵役休暇中チョルス。チョルスの恋人はすでに新しい恋人と結婚を決めていた。なんとか恋人とやり直したいチョルス。巻き込まれたチュニはなぜか彼と10日間の約束の奇妙な奇妙な同居人生活を始めることに。
 不器用で、ある男性に片思い中の純粋なチュニと、去ってしまった恋人の心が理解出来ずに追いかけ続けるチョルスの、反発しつつも、日々変化していくやりとりが楽しく、また見終わって穏やかな気持ちになる。一度観ても、印象深くて、DVDを見つけて即購入したお気に入り作品のひとつ。
 シム・ウナはすでに引退宣言をしているが、芯のある透明感の存在感を持つ女優。いろんな作品をもっと見てみたいのに、もったいないなぁ……。


■DVD購入


ジョー・ブラックによろしく       ★ブラッド・ピッド  ★★★

 最初の男が事故に会うシーンにショックを受け、死神君の恋路とボケぶりに笑い、父親と経営者としての狭間に立つ男の悲哀に人生を垣間見、ラストでブラピはやはりなかなかの伊達男だと感じさせられた。
 娯楽としては上質な作りで、なかなか楽しかったし、綺麗で豪華なシーンも多く、いかにもハリウッド作品と感じさせられた。


メッセンジャー (99年・日本)       〔監〕馬場泰夫
★飯島直子
★草g剛
 ★★★★

 仕事も豪華マンションも外車も服もすべてをある日突然失った上、自転車配送業者を事故に巻き込んでケガをさせてしまった有名ブランドのプレスの尚美(飯島直子)。体力仕事とは無縁の彼女が、いやいや事故の責任をとって体で返す為に自転車配送業の仕事をすることに。その小会社の代表が鈴木という若者だった。
 実際にある会社と従業員たちがモデルという自転車配送業「メッセンジャー」の話だが、確かに「バイク便の方が早い」という思い込みを打ち破りつつ、爽快感と軽快なサウンドが、楽しく楽しく見させてくれる。
 スリルもスピード感も、もちろんストーリーもきっちりカッチリおさまっていて、加山雄三、矢部浩之、京野ことみと個性的なキャラクターたち演じる仲間の存在も心地よい。
 ハートフルな娯楽映画として充分楽しませてくれる。
 元気を出したい時にレンタルして観たくなることもあって、最近DVDを購入。
 鈴木(草g剛)がビラを撒いて営業しているシーンには、営業経験者としては、思わず「大変なんだよなぁ」と……別の意味でも印象に残った(笑)


ベスト・フレンズ・ウエディング (97年・米)       ★ジュリア・ロバーツ
★ルパート・エヴェレット
 ★★★★

 GOOD!
 なにが? というと、ジュリア演じる主人公の友人役のゲイの編集者役のルパートが超GOOD!
 彼のめちゃ楽しい演技を見るなら、もう一度映画館に足を運んでも言いとさえ思えるほど。
 ストーリー的には、主人公の「悲しいあがき」がテーマで、ややイタイ感があるけれど、ルパートがいなければこれほど、心地よく観賞に耐えられたかは疑問があるほど。
 「彼でもった作品」という感あり。


 『美味しいとこどり ルパート・エヴェレット!』

パラサイト・イヴ (97年・日本)       〔監〕落合正幸
★三上博史
★葉月里緒菜
 ★★

 バイオテクノロジーの発展により、生物学者・利明(三上)の妻の肝細胞を移植されたひとりの少女(葉月)と、妻の肝臓を譲り受け「イヴ1」と名づけて培養をはじめた利明。やがて異変が起こり始める。SFホラー。
 発想は結構面白いけど、ラストが安っぽい。
 結局、「愛」は「野望」に勝つ。という流れが当たり前すぎて、少々がっかり。
 せめて、追いつかれるところまでは追い詰めて、別の展開が待ち受けるか、同じ終わり方でもせめてもっと心理描写を丁寧に描いて欲しかった。
 自分の敵である人間を安易に生かしすぎだものなぁ……。


 『葉月里緒菜の雰囲気はGOOD!』

EVANGELION:DEATH(TRUE)&REBIRTH (97年・日本)       〔監〕摩砂雪 ほか
 ★★

 テレビアニメの劇場版。
 周辺ファンが、「一話がすべての重要テーマにかかってくる!」と力説していたので、どんなものかと楽しみにしていたけれど、その肝心の一話にはあまり触れていなかったのが不思議。
 「エバって、母性がテーマなんじゃなかったのか?」と戸惑う。
 しかも、なんだかなぁと思うのは「謎は結局なぞのまま」。ご都合主義を通り越して、自分が描きたいことだけを描いてみましたという、「創り手にとって楽の極地やがな」とあきれるほど。
「使徒」がどこから来るのか! ぐらいは明かしてくれなきゃなァ。こんなのが許容された日には、アニメもドラマもなんでもありになっちゃうよなぁ……。


 『少年少女たち心の葛藤と成長を過程を描きたかった それだけなのかも……』

銀杏のベッド (96年・韓国)       ★ハン・ソッキュ
 ★★★★

 画家のスヒョンは、ある日捨てられていた銀杏のベッドを手に入れた。だがその日から、命を狙われる信じがたい出来事が次々と起き始める。理想的な恋人との生活が脅かされ、見知らぬ男から命を狙われ、そして彼を助ける謎の美女ミダンは、悲しげな瞳をしていた。
 現代と交差する1000年前の悲恋の物語と、執拗なまでの嫉妬の心。スヒョンの心に時間と空間を超えた想いが蘇えってくる。
 冒頭シーンはレイプシーン、SEXシーンと不必要にさえ感じさせる性描写場面を印象付けておいて、後半は真逆の胸に秘めた激しい純愛をぶつけてくる手法には、「うむむ、なるほどその為だったか」とうならさせられる。前半があることで、よりプラトニック感が際立つんだよね、これが。
 特に抑えた演技の中に見事に見事に、言葉では語り尽くせない主人公スヒョンの狂おしいほどの一途な思いを演じ上げているハン・ソッキュの演技力は凄みを感じる。
 ファンタジックな要素満載の、なかなか密度の濃いラブストーリー。


アポロ13 (95年・米)       ★トム・ハンクスス
★ケビン・ベーコン
 ★★★★

 月面探査船アポロ13号の奇跡的な生還の様子を、船長ジム・ラベルの回想録をもとに映画化。
 実話という強みはあるものの、アポロ13号と地上のNASAのメンバー達とのやり取り、そして演技が演技を超えているほど。乗船メンバーに選ばれていながら寸前で乗船許可が取り消された者。だが、そのことが後に、仲間の命を助ける大きな役割を果たすことになる……小説ではありえる展開。事実は小説より奇なりを地で行く、奇跡の生還とヒューマン・ドラマ。
 なかでも、NASAのスタッフのエド・ハリスの演技は秀逸! この人の存在が最も印象に残った。 


9か月 (95年・米)     ★ヒュー・グラント
★ジュリアン・ムーア
 ★★
 
 同棲をしていたカップルの女性が妊娠。喜ぶレベッカ(ジュリアン・ムーア)と、内心乗り気でないサミュエル(ヒュー・グラント)。様々なトラブルの末に、二人の間に心理的変化が生まれてくる。
 ハートフル・ラブコメディ。
 妊娠は女性には受け入れやすいものでも、男性はそうじゃないという違いが上手に描かれていて面白い。男性側の微妙な心理と、女性の逞しさ。そして、逃げたい気分から、積極的な姿勢に変化していくヒュー・グラント演じる主人公にも感情移入しやすく、微笑ましさを感じた。
 それにしても、いくらサミュエルの感情を出すにしても、ラストの無謀運転はひどすぎ。(笑)


 『こんなところにもいた! J・ゴールドブラム!!』

エグゼクティブ・デシジョン (95年・米)     ★カート・ラッセル
★スチーブン・セガール
 ★★★
 
 テロリストにハイジャックされたジャンボ機は、ワシントンへ向かう。そのジャンボの乗客らを助ける為に特殊訓部隊が潜入する物語。カート・ラッセルが好きなので、見ごたえ、娯楽性、アクション、スリル&サスペンスと満足できた作品。
 BUT、アメリカのテロが起きたときに、この映画を思い出したのは自分だけではないはず...と思う。ハイジャック犯が首都上空で核を爆破させようとする計画を考えていると知った政府が、ジャンボ機を爆破させようとするシーンがあるんだよね...。


コピーキャット (95年・米)     ★シガニー・ウィーバー
★ホリー・ハンター
 ★★
 
 過去の猟奇犯罪をコピー(模倣)した連続殺人事件と、それに関わった女性心理分析官。
 調度、「心理分析官」関係の主役がブームだった時。赤い服と、公衆トイレ、連続殺人事件と、ストーリーは細かく覚えていないけれど、「心理」的にやっぱり怖かったかなぁー。


雲の中で散歩 (95年・米)       ★キアヌ・リーブス  ★★

 戦争から復員して故郷に帰るも、妻に裏切られた男が、電車の中で出会った身重な女性の為に、彼女の故郷で夫として振舞うことになる。
 そんなつもりじゃなかったのに、いつのまにか巻き込まれながらいつしか自分の心に向き合い、そして出会った女性に恋をしていくというありきたりなストーリーだが、キャスト、展開、場面でいくらでも違った味を展開することは可能。キアヌ・リーブスの2枚目を気取らない優しい空間が作品を心地よく仕立てている。

 
3人のエンジェル (95年・米)       〔監〕ビーバン・キドロン
★ウェズリー・スナイプス
 ★★

 女装した3人の男たちがNYのドラッグ・クィーン・コンテストで優勝して、ハリウッドの全米大会へ行く途中で訪れた田舎町で巻き起こすコメディ。
 最初は、変なオカマの話かと思っていたけれど、旅の途中で立ち寄った村(町?)の人々と交流し、変革を与えていく過程が心温まる。見終った後は、ウキウキ気分に浸れる作品。
 女より、より女らしい男たち。女性には、友情を求め、男性には厳しく礼儀を求める。
 こんな「エンジェル」が友人だったら、きっと人生がより豊かに味のあるものになるのかもしれない! 見る前と、見終わった後のギャップ度は80点!
 ちなみに、彼らは日本女性にはなれない……体格が良すぎて(笑)

 『ギャップ度80点で GOOD!!』

 
あなたに逢いたくて ★メグ・ライアン  ★★★

 メグ・ライアン演じる主人公が恋した男性に想いを告げようと、アメリカ大陸の端と端を行ったり来たりと、ひたむきな努力をして、ラストシーンを迎えるラブ・ストーリ。
 でも、ひたすら頑張っているのはメグ・ライアンと、何かを感じた相手の子供だけ。肝心の相手の男は5%程度の努力しかしていないような「棚から牡丹餅」状態だったのが面白みに欠けた。


レオン  (94年米・仏)       〔監〕リュック・ベンソン
★ジャン・レノ
 ★★
 
 殺し屋が、一人の少女に殺しの技術を教え行くうちに、やがて芽生えるとの心の触れ合いを描いた作品。
 とーっても、期待しすぎて「うーん」と肩を落としてしまった感じ。もっと殺し屋としての冷徹さがあると良かったのだけど、人間味がじわーっと出ていて、意外性がなかったかも。
 やはり、「ニキータ」の方が秀逸と、改めて感じさせられた。


シンドラーのリスト (93年・米) 〔監〕スチーブン・スピルバーグ
★リーアム・ニーソン
 ★★★★★

 第2次世界大戦のドイツ占領下のポーランドで、1200人ものユダヤ人を助けたナチス党員、ドイツ人実業家の実話。アカデミー賞等7部門を受賞。映像の99%がモノクロ。
 シンドラーという人物の心の中が知りたいと、観終わって思う。
 大金があった。経営手腕もあった。ナチス党員というある意味の特権階級にあった。
 決して慈善家に見えない男が、淡々とユダヤ人たちを救っていく。
 「ホロコースト」という言葉の意味を叩きつけられた衝撃に、なにも知らなかった自分や、世界史の授業であっさりと流されたことに怒りすら覚えた。
 映画を通して、ホロコーストを知り、日本のシンドラーと呼ばれた「杉原千畝氏」を知り、ポーランドの「ワルシャワ蜂起」、フランスの「白バラ」に関心を持つことができたことは、とても感謝しつくせない作品。
 たとえ、映画にする為の「演出、脚色」はあっても、「何を伝えたいのか」がこちらの心の源流に飛び込んでくる。
 今でもストーリーや、感動が色あせることなく蘇ってくる、記憶に焼き付いた作品。

 
■DVD購入

マイ・ライフ (93年・米) ★マイケル・キートン
★ニコール・キッドマン
 ★★★

 末期ガンと宣告された男性が、生まれてくる子供に自分のことを伝えようとビデオ記録を始める話。
 映画館で観たのでしっかりと内容を覚えているわけでしないけれど、見終わった後、涙腺に来たのを覚えている。
 「ピュア」な作品。直球勝負で、変にひねらず主人公の葛藤も穏やかに描かれていたと思う。
 機会があったら、ビデオをかりて観て見てもいいかなと思える。


アウトブレイク (95年・米) ★ダスティン・ホフマン
★レネ・ルッソ
 ★★★

 猿から人へと感染した未知の細菌ウイルスに襲われたアフリカの小さな村。米軍陸軍伝染病医学研究所の博士は、それが殺人ウイルスであることを知るが...。
 実際に起きた事件をもとに作られた話ということだけあり、緊迫感がかなりあった。
 だれが見てもわかりやすく作られているところが、こんなウイルスが世界に広まったら大変なんだよと警告をこめてたいるようで、良心的に思えた。


 あなたが寝てる間に… (95年・米)      ★サンドラ・ブロック
★ビル・プルマン
 ★★★★★

 身寄りのない孤独な女性ルーシーがある日、線路上に落ちて意識を失った片思いの相手ピーターを命がけで助ける。やがて看護婦の勘違いから、家族に婚約者として迎いいれられるルーシー。が、肝心のピーターは意識を失ったまま。さらにルーシーに疑惑の目を向けている弟ジャックと急接近。そして、ピーターの恋人が登場、ついにはピーターが目を覚ましてしまい……。
 家族を巻き込み、ルーシーも巻き込まれていくほのぼのハートフル・ラブ・コメディ。
 展開にメリハリがあり、音楽もマッチしていて、なによりストーリーできっちり笑わせてくれる。
 登場人物全員がいきいきとしていて、誰一人欠けてもいけないくらいの絶妙なキャスティング。
 笑いあり涙あり、ドキドキ、ホンワカ、ドキドキ、ハラハラと、何度観ても楽しめる。

 この作品からサンドラ・プロック、ビル・プルマンのファンに!
 大好きな映画のひとつ。ビデオも、サントラも、原作も、英語用教材も、DVDもと、次々購入してしまったかなりのお気に入り作品!

■DVD購入

 アメリカン・プレジデント (95年・米)      ★マイケル・ダグラス
★アネット・ベニング
 ★★★★
 
 選挙を控えた独身の大統領が、ある日環境問題のロビイストと出会い恋に落ちていくラブ・コメディ。
 ディスクロージャー (94年・米)      ★マイケル・ダグラス
★デミ・ムーア
 ★★★
 
 逆セクハラがテーマなのか? と見せかけて実はハイテク企業の権力争いを描いた話。 
 映画の宣伝ではやたらと過激なセクシーをメインに見せていたが、あの宣伝じゃもったいなかったように思える企業サスペンス。質的にも良かった記憶あり。特に、ハイテク情報を盗みにはいるシーンでは、「ある仕掛け」に映画館の椅子から飛び上がった。あとでビデオを借りて観たけど、わかっていもやっぱり驚く。
 
全体的にはシリアルでハイテクは怖いこともあわせて知った。

 ジュラシック・パーク (93年・米)      〔監〕スチーブン・スピルバーグ
★サム・ニール 
★ローラ・ダーン
 ★★★★
 
 恐竜のDNAから、ある島に恐竜たちを蘇らせ「ジュラシック・パーク」を建設したものの、コンピュータのトラブルにより、恐竜たちが本能のままに人を襲い、島にやってきた人々を恐怖に落として入れていく。
 初めて同じ映画を観るために、2回も映画館に足を運んだ作品。
 この映画だけは、絶対に映画館のスクリーンと大音響の中で見なければ損だと思わせた。
 なによりも恐竜たちが草原を駆け抜けていく姿に圧倒され、見ほれてしまった。
 ストーリーも、ワクワクハラハラさせてくれて、カルチャー・ショックにも似た感動を覚えた。
 数年後にテレビで見たら「ちゃちい」印象を受けてしまい少しがっかり。
 やはり、映画館の大スクリーンで見たのは正解だと思えたのは、別の意味で収穫なのだろう。


 クール・ランニング (93年・米)      〔監〕ジョン・タートルトーブ
★リオン 
 ★★★
 
 1988年のジャマイカでの実話の映画化。冬季オリンピックに出場を決めた雪のない南国ジャマイカのボブスレー・チームが、カルガリーオリンピックに出場するまでを描いた。
 どうしてまた雪のない国の人たちがボブスレーなんぞ...と思うが、実話の映画化というのは、どんな「?」も吹き飛ばす。だって、実話なんだし...作り話じゃありえなさそうでも、でも本当のことなんだ! というのがイイ! 彼らが真剣であればあるほどコミカルになっていくし、なによりボブスレーのスピードは凄く怖いものだと欠片ほど理解できた。
 夢は実現できる...凄くて面白い、笑えて笑えてホロリとくる。


バックドラフト     (91年・米) ★カート・ラッセル
★ロバート・デニーロ
★★★

 消防士たちの物語だが、汗と炎と死の恐怖が隣接していることを思い知らされる話。その中でも印象に残ったのは主役の兄のカート・ラッセル。この映画からファンになったので思い出深い一策。がかなりカッコイイ。


ハートブルー (91年・仏) ★キアヌ・リーブス  ★

 
FBI捜査官の若者と、銀行強盗のボスの間に生まれる奇妙な友情と、対決。
 映画好きの友人たちから「絶賛」されて、勧められて観たものの、自分の中にはなにひとつ響かなかった……というのが、正直な感想。
 
ニュージーズ (92年米) 〔監〕ケニー・オルテガ
★クリスチャン・ベイル 
 ★★★★

 
悪徳経営をしている大手新聞社に、ニュージャージと呼ばれた新聞少年達が立ち向かっていく物語。実話の映画化。
 困難にも負けずに、一介の新聞配達少年たちが社会悪に立ち向かっていく物語を、ミュージカル仕立てで、全体が活気あふれた創り。。正義感と、仲間と、自由とはなんだろうか...と考えさせられるし、なにより観終った後さわやかな気持ちに包まれた余韻は忘れられない。少年達が一時の無力感から、でも「よし、やるかー!」と立ち上がるのは観ていて嬉しいもの。
 良質な映画なので、もっと多くの人に見てもらいたいと思ってしまう。
 DVD化してくれないだろうか...。


天国に行けないパパ (90年・米) ★グレッグ・コールマン  ★★★

 
警部バートは定年まであと一週間。楽しい老後を思い描いていたはずが、健康診断の結果を見て愕然とする。なんと不治の病で死期が近いというのだ。しかし、これは診断ミスによる勘違い。そんなこととは知らないバードは、家族に保険金を残すべく一大決心。捨て身の危険な捜査にどんどん飛び込んで行くのだった。
 最初から「不治の病は勘違い」と教えてくれているので、バードの無難な生き方からアクションスター並の大活躍(?)に豹変していく様は「ひぇぇ」と、ハラハラしつつもこそばゆい笑いに浸れる。そして、人間っていざ死ぬ気になっても、なかなか「死ねない!!!!」とものだなぁ、って楽しく観られます。
 そしてなにも知らないバードの行き着く先はなんと!
 あまり有名ではないし、レンタルビデオ店にも置いていないけど、かなりヒット!
 ハートフル・ヒューマン・コメディが好きな方にはお勧めです。 


ナードの朝 (90年・米) 〔監〕ペニー・マーシァル 
★ロバート・デ・ニーロ

★ロビン・ウイリアムス
 ★★★★★

 見終わって最初に浮かんだフレーズは「くるみ割り人形」。
 デニーロさえ知らない、洋画にほとんど興味がなかった時代に、観た映画だったものの、映画館で涙を流した初の作品。
 内容も、演技も自分の中では、ナンバー1の位置にある。
 しかも、これが実際にあった出来事なのだと再認識するだけで、大感動・大感激。
 それがリアルに伝わってきて、映画の良さを感じた。
 何も知らない、映画ファンでもなかったのに、強烈に印象に残って、以降映画を洋画を見るのが好きになった。


 『名作中の名作だ!』

ゴースト・ニューヨークの幻 (90年・米) ★デミー・ムーア
★パトリック・スウェイジ
 ★★

 ストーリー自体は悪くないと思ったけれど、最後の亡霊登場のシーンですべては水泡と帰した。
 「あのシーツのお化けはなんなんだ!」と何年たっても腹が立って仕方がない。
 あれのおかげで、ロマンチックなシーンもすべてがぶち壊しになったと今でも思っているほど。
 以来、「ゴースト」と聞くと、シーツのお化けしか浮かんでこなくなった。


髪結いの亭主 (90年・仏) ★ジャン・ロシェフォール  ★

 
少年時代から髪結い(理髪店)の仕事をすることを夢見てきた男の話。
 90年のルイ・デュック賞を受賞したという有名な映画だけど、自分の感性には残念ながらピンとこなかった作品。ただ、静かに退屈な時間が過ぎていった覚えしかない....。


ボクの彼女は地球人 (89年・米) 〔監〕ジュリアン・テンプル
★ジーナ・デービス
★J・ゴールドブラム 
 ★★

 
恋人に裏切られたバレリ(ジーナ)の前に、突然エイリアン三人を乗せたUFOが落ちてくるという、B級SFラブコメディ。
 夜中に、ぼーっとテレビを見ているうちに、ひぇーと驚いた作品。
 なんといっても、ジュラシック・バークに出ていたあのジェフ・ゴールドブラームスが宇宙人の船長役を演じていてビックリ。しかも、青いモジャモジャ姿の状態の最初はまったくわからず、まぁイイ男らしさを漂わせていたものの、「ゴールドブラームスだ」とわかったときは、思わず笑ってしまった。日本語吹き替えだったので、少々おしいけれど、ビデオに録画して2回も見てしまった。
ストーリーはともかく、ゴールドブラームスの好演で、面白く楽しめたということでOK。


  『こんなとで こんな役! 特レアもの★ J・ゴールドブラム!!』

ローズ家の戦争 (89年・米) 〔監〕ダニー・デビート
★マイケル・ダグラス
★キャスリーン・ターナ
 

 夫婦の壮絶な離婚騒動を描いたブラック・コメディ。
 正直「なんだかなぁ」というのが最初の感想。
洋画知らずで、監督・出演者もよくわからなかったし、コメディと言っていた友人君、キャスティング違いというのはあるけれど、映画セレクト違いだったよねと、あまりにハズレで悲しかった記憶大。


潮風のいたずら (87年・米) 〔監〕ゲイリー・マーシャル
★ゴールディ・ホーン
★カート・ラッセル 
 ★★★★★

 
豪華なクルーザーで贅沢旅行をしているいかにもセレブで下々の者を見下しているようなお金持ちの若いマダムが、海に落ちて記憶喪失に。気がつけば、クルーザの修理に来ていた子持ちヤモメの大工が彼女を引き取り、「自分の奥さんで、君は子供4人の母親だからしっかり家事をしろ」と、家事、育児の一切を任せてしまう。
 悪戦苦闘しながらも、母親として妻として努力していくうちに、本当の家族のようになっていく温かさが、ハートフル・ラブコメってこれだよなぁ...と、しみじも感じさせてくれて大満足。

 この作品を観て、ゴールディン・ホーンとカート・ラッセルのファンになった。
 DVDも購入のお気に入り!


■DVD購入

ゴールディ・ホーンのアメリカ万才 (84年米) ★ゴールディ・ホーン  ★★★

 
ゴールディ・ホーンが政治スキャンダルを次々暴いていくコメディ。
カナディアン・エクスプレス  ★★★★

 なにも知らずに見に行って(たしか、トータル・リコールと2本立)、ある種とても面白かった作品。
列車の中での殺人・サスペンス・スリル・アクションとあって、宣伝も見ていなかったため、なんの先入観もなく観れたことを感謝。
 手に汗握って、ドキドキと椅子のひじ当てを握り締めて、その世界を楽しめました。映画って、見る前に宣伝を見過ぎないようにしようと自分なりに映画鑑賞ポリシーを確立できたのはこの時。


コーマ (78年・米) 〔監〕マイケル・クライトン
★ジュエヌビエーブ・ビジョルド
★マイケル・ダグラス 
 ★★

 コーマとは「昏睡」の意味らしい。
内容的には、興味がひかれるものの、流れが地味でイマイチ、ミステリーに必要な張り詰めた緊張感がない。これって音楽のせいかな?
マイケル・ダグラスも、ラストで「いてくれて良かった人」……と言うぐらいで、存在感がやっぱり地味。シドニィー・シェルダンの「白衣の階段」の方が、迫力があって良かったなぁ……と思ってしまった。


 『ミステリーなのに地味すぎ マイケル・ダグラス 君も地味すぎ』